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考え事-三回目?

 「二度あることは三度ある」という言葉がある。「三度目の正直」という言葉もある。僕が言わんとしていることはもうお解りだろう。


 結局,3回目はどうなるのか?


 「Yahoo!辞書」で「二度あることは三度ある」を引いてみると,こうある。二度あったことは必ずもう一度ある。物事は繰り返されるものである。と。「三度目の正直」は,占いや勝負で、一度や二度は当てにならないが、三度目は確実であるということ。転じて、物事は三度目には期待どおりの結果になるということ。三度目は定(じよう)の目。とある。

 定の目? 何じゃそりゃ。妙に気になる。この言葉はYahoo!辞書には載っていない。困った困った。


 「二度あることは三度ある」を優先すると,占いや勝負で,一度や二度は当てにならず,三度目も当てにならない結果になる,ということだろうか。転じた意味で考えると,三度目にも物事は期待通りにはならない,ということだろうか。辞書に「必ず」とあるから希望はほぼ無いだろう。お先真っ暗である。
 逆に,「三度目の正直」を優先してみる。一度目や二度目は当てにならないが,三度目は確実であること……。どうにでも解釈できそうだ。

 一度目も二度目も「当てにできる」結果で,それが三回起こったと見るならば,「二度あることは三度ある」も「三度目の正直」も成り立つ。しかし,三回目が起こってみないと一回目や二回目が「当てになる」とは言えない。だが,本当に「二度あることは三度ある」のであれば,一度目や二度目も三度目と同じ結果が出ると思われる。


 じゃあ,いっそのこと「二度目の正直」と言ってもよいのだろうか?

 いや,それはまずいだろう。そうは考えにくい。じゃ,それは何故? 考えれば考えるほど私のちっぽけな脳はパンク寸前である。


 あ。たった今いいこと思いついた。「二度あることは三度ある」も「三度目の正直」も,三回目が起こってから言えばいいのである。三回目も思うようにいかなければ「二度あることは三度ある」を使い,三回目にうまくいったのであれば「三度目の正直」を使えばいい。それだけのことなのだ。

 でも,しっくりこない。後から言っているのでは意味がないのではないか。じゃあ,ここは戒める意味も込めて「二度あることは三度ある」を使うのは三回目の起こる前にしたらよいだろう。でも,結果としては三回目に成功したから「三度目の正直」だったなぁ,と後で思うことがあるかも知れない。そういうことなのだ。

結論
「二度あることは三度ある」は三回目の起こる前に,「三度目の正直」は三回目の起こる後に使う。



で,結局定の目って何? 誰か教えて。