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考え事-仲違いの原因

※このコンテンツはテキスト「仲違いの原因」の解説です。テキストを読んで訳が分かった人,興味ない人はお戻り下さい。

 「これから嘘のことを言うよ。愛してる。……嘘じゃないよ。」

 アホか。

 そう思った方も多いのではないだろうか。仲違いの原因に充分なりうることばだと僕は勝手に思っている。

 で,結局のところ,このことばを吐いた愚人は相手のことを愛していたのか? ということである。

 最初に彼(「彼」としておく)は自分を「嘘のことを言う」ものとしている。つまり,このセリフは全部嘘なのだ。それが大原則。ここから一つ一つのことばを吟味していく。

 直後のことば「愛してる」。しかし彼は嘘を言っているので「愛していない」ということになる。

 困った困った。別に僕は何も困らない。でもこのカップルは困ったものと思われる。
 今の段落は余分。ごめん。

 次に進む。「嘘じゃないよ」。イヤラシイ。「本当だよ」じゃなくて「嘘じゃないよ」である。ややこしくしただけである。
 もしこの「嘘じゃないよ」が真実ならばそれは「本当だよ」と言っていることになり彼は本当に愛していない。ところが彼は最初に「嘘のことを言う」と言っているのだからこのセリフも反対の意味になり「嘘だよ」と言っているのと同じ。

 つまり,彼のセリフから「嘘のことを言う」部分を省いてしまえばそれは「愛していないよ。嘘だよ。」という意味を表す。
 愛していないということが嘘。つまり彼は愛していたのだ。

結論
彼は相手を愛している。



でも普通こんなことは言わないしいったらそいつは間違いなくバカだと思う。